高岡コロッケ物語(61)
第6部・昼も夜も(1)
フランス料理 奥深さ知る案内役に
JR高岡駅南口そばのフランス料理店が今月から地元の食材を使った「高岡コロッケ」をメニューに取り入れた。敷居が高いと思われがちなフレンチと庶民の味のコロッケ。やや不思議な取り合わせだが、店側はフランス料理の魅力に触れる案内役として期待を込める。
●黒いコロッケ
コロッケを取り入れたのは、高岡市駅南五丁目のフランス料理「ビストロ プルミエ」である。長田和洋オーナーシェフ(37)が「高岡コロッケプルミエ風」と題した料理を考案した。イカスミを混ぜ、見た目が真っ黒のコロッケと、マスを入れるなどして赤っぽく仕上げたコロッケの二種類が皿に盛られている。
新メニューの評判は上々だ。お客は「なじみのある一品」と思って注文すると、フレンチの味付けを加えた珍しいコロッケが出てくる。お客は予想と違う味に喜び、その作り方をシェフに尋ねて仏料理に興味を持つようになるという。
第6部「昼も夜も」ではコロッケを使った新しい取り組み、楽しみを紹介する。