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社説〔コロッケフェス〕「地域の元気」の一助に

 第6回を数える全国コロッケフェスティバルがきょう高岡市で開催される。コロッケで町おこしを進めている高岡市と茨城県龍ケ崎市、静岡県三島市が手を取り合って「3コロ会」という任意組織をつくり、3市持ち回りで開催している町おこしイベントである。

 高岡市での開催は2度目になり、3市を2巡したことになる。この6年間で、それぞれの地域の活性化に少なからず寄与してきたといえ、コロッケパワーが地域の元気づくりの一助になってきたことを素直に評価したい。

 高根の花の高級料理ではなく、だれもが一度は口にしたことがあり、それぞれの思い出が詰まったコロッケに焦点を当てた着眼点がよい。昨今はやりの「B級グルメ」より具体的で、参加者がイメージしやすいところがいいのだ。

 高岡コロッケは、あえて対象を狭くする定義を設けず、高岡市内で作られたコロッケはすべて「高岡コロッケ」として認めている。中には地域のジャガイモを使うことに限定し、地域の特産であることをPRするコロッケもある。それはそれで、目的があってのことであり、地域事情に応じた定義を設けるのもありだろう。ネーミングや色、形、味を通じて、その地域のイメージがわけば、それで成功だ。そうしたいろんな思いが詰まったコロッケを、今回は33団体が出品する。

 初めて高岡を舞台に展開した3年前のフェスティバルでは28団体がブースを並べ、約4万2千人が食材に工夫を凝らしたご当地の味を堪能した。昨年は三島市立公園「楽寿園」をメイン会場に、高岡市や龍ケ崎市のほか、福島県磐梯町、岡山県倉敷市など22市町の26団体が出店し、家族連れらが各地の個性豊かなコロッケを楽しんだ。今年は高岡テクノドームを舞台に、昨年とはまた、ひと味工夫を凝らしたコロッケが来場者を楽しませることだろう。

 来場者が気になった地域を訪ねるもよし、高岡に再来を呼びかけるもよし。コロッケがつむいだ地域の連携をより一層、深める機会としたい。

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