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「おもてなし電車」発進 万葉線で県立大生 高岡コロッケなど名物振る舞う

親子に高岡コロッケを配る学生=高岡市内

 県立大2年生は9日、高岡市と射水市を結ぶ路面電車「万葉線」で、乗客に地元名物や観光地をPRする「おもてなし電車」を走らせた。貸し切りの車内で学生は参加者に沿線の名所を案内し、高岡コロッケなどをサービスした。公共交通の利用を促し、高岡の魅力を発信する取り組みとして万葉線と「おもてなし電車」の本格実施を検討する。

 高岡-越ノ潟間を往復するコースで、新湊大橋を渡る内容も盛り込んだ。地域住民や万葉線社員ら33人が参加し、小林一也准教授とゼミ生6人、観光ボランティア「あいの風」の清水静子代表らが案内した。学生は高岡大仏など観光名所の歴史や見どころを説明し、高岡古城公園は「桜の名所に選ばれ、四季の風景が楽しめる素晴らしい公園」などと紹介した。
 車内には伏木曳山(ひきやま)祭のポスターなどを貼り、ご当地グルメの高岡コロッケやたい焼き、ジェラート、地元喫茶店のコーヒーなどを乗客に手渡した。射水市太閤山のパート宮本有紀さん(36)は長男泰輔ちゃん(2)とコロッケを味わい「学生の取り組みは地域参加型で面白い」と笑顔を見せた。  万葉線によると、学生主体の企画は初めてで、学生は北陸新幹線開業に合わせて高岡を盛り上げ、地域の良さを伝えたいと提案した。中心メンバーの飴谷功佑さんは「参加者に楽しく過ごしてもらえて、やりがいがあった。今後も機会があれば手伝いたい」と話した。
 公共交通でのまちづくりに取り組む住民グループ「路面電車と都市の未来を考える会・高岡」の島正範会長(56)も参加し「高岡と射水の魅力発見になればいい」と期待を込めた。

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